スケートリンクを作るには…

西紀きた幼稚園

・雪遊びの話から「スケートもしたい!」と意見が出て、園庭にスケートリンクを作ろうということになりました。
・ 夏にした泥んこ遊びの経験から、土に穴を掘って水を溜めても、時間が経つと無くなってしまうことに気づき、ビニール袋を開いて、2枚を張り合わせ、大きなシートを作りました。穴がないように!
・このシートでも、楽しく遊びました。

・場所は「氷が溶けにくい日陰がいい」「滑り台みたいに、斜めになっている所がよく滑る」と考え、この場所に決りました。

まめりん
まめりん

←の向きに傾斜があります。


・ シートに合わせて地面に線を引き、大きさの目安を付け、穴を掘っていきました。

・ビニールの穴空き防止と暖かい土に少しでも触れないほうが凍りやすいかと思い、ブルーシートを敷いてからビニールを敷きました。
・シートが風で飛ばないように、大きな石を端に乗せ、押さえます。
・バケツやジョウロを使って、水を入れます。
・「いっぱい入れた方がいい」「もっと水持ってきて」と、どんどん入れます。

・前述の通り、傾斜のある場所を選んだので、高い方に水を入れますが、当然低い方に流れてしまいます。「ここに水入れたいのにあっち(低い方)に行っちゃう」と困っていました。
・「ここからあふれてるやん!」「ここ押さえといて!」「土をもっとのせとかな(土の壁を高くしよう)」「僕が直す!」と修繕工事です。

・翌朝、様子を見に行くと、「できてる~!!」と全面が凍っていました。ずいぶん分厚くなりましたが、下まで完全に凍ることはなく手で力をかけると割れてしまいました。

まめりん
まめりん

水をできるだけ多く入れると良いと思っている子がおり、翌日実験をして、水をたくさん入れても、下に水が残るだけでできる氷の厚さが変わらないことに気付き、水の量を減らして、全部氷になるようにしようということになりました。また、そのためにも、傾斜の無い所でないと、水を満遍なく薄く張ることはできないと分かり、場所を変えて穴を掘り直し、再度挑戦しました。

・他にも失敗があり、「1~3」を何日も繰り返しました。
・久々の寒波の日、ようやく全部の水が凍りました。それでも、一人目が乗ると“パリン”いい音がして割れてしまいました。

・「大きいのが残ってる」「〇〇ちゃんも、持って!」「割れんように気を付けてな」と大きい氷を取り出します。
・「うわー、分厚い」「綺麗な四角の形や」
「私のはこんな形!」「重たいし、冷たい!」などと気付いたことを話します。

・「“パリンッ”て割れる」と踏んでは割れる音の違いを楽しんでいました。
・ドンと足で割ったり、投げて割ったりもして遊びました。
・乗っても割れない氷を作るのは難しく、本来のイメージとは違いますが、氷の上に園児が立ち、職員が体を回して氷上での回転をします。これで、ようやくスケート選手気分を味わうことができました。

まるいの
まるいの

ひとこと*(遊びのポイントや豆知識等)
・天気予報を参考に、『この冬1番の寒さの日』にするのがベストです。水をたくさん入れると、全部の水が凍らず、乗ると割れてしまうので、水深が重要です。また、かなり平らにしていないと、下に空洞ができ、全部の水が凍っても乗れば割れてしまいますので、慎重に掘ってください。